肘の痛み・肘が痛い

肘の痛みはほおっておいてもなかなか良くなりません。

仕事でパソコンをずっと使っていると肘の外側が痛くなる
テニスをしていていると肘が痛い
ゴルフ肘だと病院で診断された
野球肘なのはわかっているが、練習は休みたくない
重いものを持って手首を内側に回したら痛みが出る
肘から先にシビレが出ている
子供の手をひっぱたら痛がり、泣き止まなくなった
雑巾を絞ったり、ドアノブを回すと痛い
このようなお悩みに当院の施術はお役に立てます!

肘の痛みを出す疾患
痛みの部位、症状、既往歴、理学検査などから判別していきます。

内側上顆炎(ないそくじょうかえん)
外側上顆炎(がいそくじょうかえん)
回外筋症候群(かいがいきんしょうこうぐん)
肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)
関節リウマチ
変形性肘関節症
離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)
肘内障(ちゅうないしょう)
ざっとあげると主なものはこれくらいでしょうか。
色々ありますが、痛みの部位、痛みの出方(腫れの有無)、受傷原因、既往歴、理学検査(特定の動きでの痛みの確認)によってたいていは推定が可能です。
ただし、肘が悪くて肘が痛くなるわけではないということは理解してください。
よく野球では投球時に肘が下がっていると野球肘になりやすいと言われますが、肘が下がる原因は肩関節や肩甲骨の動き、そもそも体幹筋が使えていない状態であったり、それを支える股関節が使えていない、さらには足関節がそれによって機能していないなどもあります。
しゃがみ込みが出来なくて肘が痛いという学生も多いのでそういう視点も含めて、しっかり見ていくことが重要です。
肘の痛みの原因は?
原因は身体の歪みです。

肘のどこが痛いのか。内側が痛いのか、外側が痛いのか、後ろが痛いのか。また、両肘痛いのか、片肘が痛いのか。
詳しく見ていく必要はありますが、ある程度ざっと分類すると以下のような感じです。
内側が痛い 内側上顆炎、野球肘(内側型)
外側が痛い 外側上顆炎(バックハンドテニス肘)、回外筋症候群、野球肘(外側型)、肘内障
後ろが痛い 外側上顆炎(バックハンドテニス肘重症型)
関節が全体に痛い 関節リウマチ、肘関節炎、変形性肘関節症、肘内障
両肘が痛い 関節リウマチ、(片側ずつ痛み始めた場合には)内側上顆炎・外側上顆炎
痛くはないが、肘から先がシビれる 肘部管症候群(絞扼性神経障害)、
思い当たる原因はありますか。
自分が気付いていないだけで、原因が他にある場合があります。日常生活や運動の中で繰り返しのストレスが原因になることが圧倒的に多いのが肘の痛みです。その使い方の工夫と原因を突き止め正確なアプローチが大切です。
野球でピッチャーをしている 野球肘
テニスをしている テニス肘
デスクワークが多い 外側上顆炎
子供の手を引っ張った 肘内障
同じ動作を繰り返すことが多い 回外筋症候群、内側上顆炎(野球肘)、外側上顆炎(テニス肘)
特に思い当たる原因はない 関節リウマチ、変形性肘関節症
これに加えて、理学検査(特定の動作での痛みの出方)や昔骨折をしたことがある(既往歴)やもともと肘が片方だけ関節が外を向いている感じ(外反肘)があるなどを見ていくことで疾患を特定していくことができます。
原因は、身体の姿勢・バランス、簡単に言ってしまうと歪みです。上半身の傾きやねじりやすさに左右差があれば前腕の使い方が変わってきてしまします。
そうすると、正常な筋肉の緊張状態や緩みなどに問題が起こってきます。その状態で使い続けるとある時に、痛みとして出てきてしまうのです。
局所的にみれば、短橈側手根伸筋腱(たんとうそくしゅこんしんきんけん)の過緊張に伴う滑液包炎(かつえきほうえん)であったり、前腕回内位での肘内反ストレスに肘筋(ちゅうきん)が抵抗することによる肘後方の痛みや滑膜ヒダが腕撓関節(わんとうかんせつ)でインピンジされたり、肘外傷後の外反肘変形により肘部管で尺骨神経(しゃっこつしんけい)に牽引ストレスあったり、など訳がわからないかもしれません。
これはあくまでも局所で起こっている現象です。わからなくてもいいです。もちろん、施術の際にはもっとわかりやすく現状とその原因についてはお話ししますが、今は先に進みます。
良く腱鞘炎(外側上顆炎、テニス肘、内側上顆炎、野球肘等)で使いすぎ(オーバーユース)が原因だから休んでくださいと病院で言われました、というお話しをお聞きします。しかし、正確にはオーバーユースは引き金(トリガー)と言えます。
実際に休むと症状が軽快します。ただ、使うとまた痛くなるという方が圧倒的に多いです。
なぜか?
肘にストレスがかかりやすい身体全体の状態は良くなっていないから。極論になってしまいますが、全身のバランスが整えば肘に触れなくても症状が軽快するということもあります。要するにそれくらい全身性の影響を肘が受けているということです。
まとめると、肘の痛みは使いすぎで出現するが、それは現象(引き金)であって、根本の原因は他にあるということです。
このことをしっかり理解していただければ、肘のサポーターがあまり意味をなさないこともご理解いただけると思います。付けた方が痛みは減らせるので、否定をしているわけではありません。
ただ、あくまでも原因を除去しているわけではなく、引き金を引かせないようにしているだけです。
当院の施術ではこのように改善していきます!
その場しのぎは致しません。
肘の痛みの本当の原因はわかっていただけたと思います。そのため、当院では…
肘の痛みに対して、全身のバランス調整を行います。
肘にストレスを加えやすい状態が姿勢・バランスからきているので、その状態をお一人おひとりに合わせて調整していきます。局所を見て局所を施術するだけでは、必ず戻ります。それはオーバーユースではなく、その身体のバランスだったと考えていただいた方が正確です。
そこにかかるストレスを根本から減らしていくように施術していくので長年の痛みも改善されていくのです。
肘周辺のセルフストレッチやエクササイズ、日常での使い方をお伝えします。
施術をしていく中で、症状は軽減していきます。その過程で効果をより高めるためには、肘の痛みの出るようなストレスを出来る限り軽減すること必要です。もちろん、運動をしないで安静、お仕事でパソコンを使わない、という方法が一番いいのですが、それでは当院で施術している意味がないですね。
もちろん、野球肘の外側型で症状が進行しているものなど、将来に影響するような重症例と考えられるものに対しては段階的な復帰をご説明しますが、多くの症例では施術とセルフケアによって戻りの無い状態にもっていくことが可能と考えています。
当院で作成しているエクササイズシートを参考にしていただいて、ご自宅やお仕事の合間に実施していただきたい内容をご説明いたします。
関節リウマチによる肘の症状に関しては自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)といい、自分の関節を自分で壊してしまうという病態です。病院での早期改善が症状の進行を抑えることに繋がることもあります。
また、そちらの領域は今もアクティブに研究がおこなわれており、新しい改善法や薬剤も出てきている分野です。当院では、関節リウマチが疑われる場合には、専門医に一度みていただくことをお勧めします。もちろん、関節リウマチに伴う全身の不調などは当院もフォロー可能です。
幼児期の子供の肘を引っ張ることで発生することが圧倒的に多い、肘内障(ちゅうないしょう)は姿勢などの影響とは別で、簡単にいうとケガです。子供の肘はまだ未熟で、肘の関節が亜脱臼(あだっきゅう)した状態です。
整形外科に勤務していた院長は肘内障の施術経験ももちろん豊富で、すぐに対応します、軽いものであれば数秒で終わります。それ以降も普通に肘を痛がらずに動かしていれば特に何も心配はいりません。当院は予約制ですが、例外的に駆け込みでも最優先ですぐに見ますので、頭の片隅にでも置いておいてください。
子供はずっと泣いて、ずっと痛い状態なので一刻も早く戻してあげたいですからね。

肘の痛みはご相談ください。

肘の痛みは筋肉の過緊張による滑液包(かつえきほう)への刺激によって、痛みが出ている外側上顆炎が多く見られます。その部位のマッサージでも一時的には軽快しますが、それではあの肘のおもだるい鈍い痛みがまた出てきます。
生活習慣や仕事における繰り返しの身体への負担に対して身体は「痛み」や「しびれ」、「だるさ」など色々な形でそれを示してきます。そのシグナルを真摯に受け止め、根本原因の究明とそれに対する明確なアプローチが、あなたの身体の訴えを受け止めることための唯一の方法であると考えております。
お気軽にご相談ください、あなたの肘の痛みに対して真摯に向き合います。